2011/7/28 熱中症甘く見るな!節電も大事ですが、体をいたわってください
連日暑い日が続いています。今夏は猛暑に加えて、「節電」意識をもって生活していかなければなりません。
しかし暑さを「我慢」していると、知らず知らずの間に「熱中症」にかかってしまうケースが増えているようです。
そこで今回は、日本生気象学会から発表された、「節電しながらも熱中症を防ぐ」ための緊急提言をご紹介しましょう。
こまめに水分補給、塩分(ナトリウム)も忘れずに!
発汗で体液量(血液量)が低下すると、発汗や皮膚血流などの体温調節能がさらに低下します。
水分補給はこれを防止します。
汗と尿の量がいつもより少なくなったり、尿の色がいつもより濃くなったら要注意です。
喉が渇く前に補給するのもポイントです。
衣服の工夫で暑さを防ごう!
オフィスではノー上着・ノーネクタイの軽装を実行しましょう。
Tシャツ・ポロシャツにカジュアルパンツもお勧めです。
汗を吸いにくいワイシャツやブラウスの場合は、吸汗速乾性のインナーなどを着るとべたつきを防いで快適です。
普段の室内生活ではタンクトップに短パンなど皮膚を露出させることが効果的ですが、戸外では反対に皮膚の露出を抑え、日傘やつば広の帽子などで日射対策を心がけましょう。
冷却グッズを上手に使い、より快適に!
首や頭に水で濡らしたスカーフやバンダナ(保水性の高い高分子ポリマーを組み込んだ製品もある)を巻くと気化熱で体温を下げることができます。
就寝時にも水(氷)枕や、涼しく就寝できる寝具(水やジェル、シリコンを用いた冷却パッド、涼感素材、温度調節素材、送風敷きパッドなど)を用いることで、暑い夜をより快適に過ごしましょう。
住まいの工夫で暑さに対応しよう!
樹木、緑のカーテン、よしず、すだれなどで日差しをふせぐこと、風や温度差を利用して通風をするために高さの違う窓を開けること、うちわや扇風機の風を体に当てること、屋根や庭等への水まきや植物の蒸散の気化熱を利用することで、涼しくすごせます。
温度計をこまめにチェックしたり、夜の冷気を賢く利用するなども有効です。